交差点で起こりやすい事故とは

右直事故とその原因

右直事故は、直進車と右折しようとする対向車がぶつかって起きる事故のことで、警察庁統計局発表の発表によると、右直事故は追突事故と出会い頭の事故の次に多い事故となっています。
2019年には6万件以上の右直事故が起きていますが、その中でも多いのが、二輪車が直進している場合の事故です。

原因の1つは、自動車と比べて二輪車は小さいので、右折しようとしている対向車から見ると二輪車が実際よりも遠くにいるように見えてしまうということです。
それで目測を誤った車が右折した結果、二輪車と接触してしまうことがあります。
また、二輪車はある程度のスピードが出ないと車体が安定しないので、走行中はスピードを出しているということも原因です。
急ブレーキをかけて転倒してしまうことを恐れて、ブレーキをかけずにそのまま行こうとして車とぶつかってしまうこともあります。

対向車の右折車が安全確認を怠っている場合もあります。
特に自分の前にも車がいて、その車が右折したので、それにつられて確認せずに右折したという場合に起きやすいです。

左折巻き込み事故とその原因

左折巻き込み事故は、車が左折しようとするときに直進しようとしている二輪車などと接触してしまう事故のことです。
車が左折するとき、後方から二輪車が来ているかどうかルームミラーやサイドミラーなどで確認していない場合に事故が起きます。

また、左折車は交差点の30m手前で方向指示器を出さなければなりませんが、この義務を怠って交差点にかなり近づくまで出さなかったために巻き込み事故になることもあります。
道路交通法では、左折車は左折する前から道路の左端に寄って走行しなければなりませんが、これを怠って二輪車を巻き込むこともあります。

交差点で事故に遭わない運転とは

交差点を直進する際には、速度を落としブレーキレバーに指をかけて、万が一の時にはすぐにブレーキをかけられる状態にしておきます。
右折しようとしている対向車は二輪車が遠くにいると誤解しやすいということを念頭に起きましょう。
また、直進優先だから右折車は止まってくれるはずだという思い込みも危険です。

左折巻き込み事故に遭わないためには、前を走っている車が急に左折してくる可能性があるということを常に考えておきましょう。
車の横にぴったりついて走行するのは危険で、並走しないよう、車の後ろにつくようにするとリスクを軽減できます。
タクシーなどはお客さんを拾うため、あるいはお客さんに急に左折するよう指示されて左折することもありますから、要注意です。

朝夕のラッシュなどの時には、スピードを出して走っている車両につられてスピードを出し過ぎないように注意してください。
早朝もスピードを出す車が多く、信号無視もあります。
後方からスピードを出した車が迫ってきたら、先に行かせて、事故に巻き込まれないようにしましょう。