サイドカーを取り付けたい

サイドカーを運転するには~資格と届出

サイドカー(側車付二輪自動車)は、二輪自動車の運転免許があれば乗ることができます。
50cc以下のバイクにを側車を付けた場合、原付免許があれば公道を走れますが、側車に人を乗せることはできません。
普通自動二輪免許あるいは大型自動二輪免許があれば、サイドカーで高速道路も走ることができます。

二輪駆動のサイドカーは二輪自動車免許で運転できませんが、普通自動車免許(MT)があれば運転できます。
乗車定員は、軽自動二輪の届済証などに書かれているので確認してください。

自動二輪車に側車を取り付けると、改造車になるため「改造自動車等の届出」をしなければなりません。
手続きでは、届出書の他に外観図や改造概要等を説明した書類、強度計算書などいくつかの書類の提出が必要になります。
書類の審査に通ったら、実車の構造等変更検査があります。

サイドカーの取り付け方

バイクにサイドカーを取り付ける前に、ここ20年程度に生産された自動二輪車であれば、トーインを1度から1度半にします。
これよりも多くすると、ハンドルが振れてしまいます。

リードを決めるときには、バイクのホイールベースの13~15%にしますが、バイクが1975年以降のものであれば13%を目安にします。
この他にキャンバー角やキャスター角のセット、カーフレームの取り付け位置を決めるなど専門的な知識や技術がないと、自分で取り付けるのは非常に難しいです。

適切に取り付けていなければ事故につながりますから、バイクをサイドカーにする場合は専門店に依頼するのがベストです。
専門店にお願いすれば、登録手続きなども代行してもらえます。
無登録で行動を走行すると、事故があっても保険が適用されなかったりなど、不利益が生じます。

サイドカー操縦の際の注意点

サイドカーを運転する時には、ハンドルをしっかりと操作しましょう。
脇を締めてグリップを握り、前へ押し出すようにして動かします。
また、スピードを落として走行するときは減速する時には、ハンドルが揺れやすいので、注意しましょう。

バイクで方向転換したりコーナリングする時には曲がりたい方向にバイクを傾けますが、サイドカーの場合はバンクせずに車を運転するのと同じようにして曲がります。
曲がりたい方向にしっかりハンドルを切ってください。
側車が外側にある状態で曲がるのは比較的簡単ですが、スピードを出し過ぎると後輪が持ちあがってしまうので注意してください。
側車が内側にある状態で曲がる時には、スピードを出し過ぎるとサイドカーが浮いてしまい転倒することもありますから、速度超過には気を付けましょう。

側車に乗る人は、シートベルトがありませんし、カーブの時にコシが浮いてしまうこともありますから、体は内側に傾けるようにしましょう。
側車から外側に体を乗り出すのは危険ですからやめましょう。