Moto Guzzi(モト・グッツィ)

1921年設立されたイタリア最古のバイクメーカー

Moto Guzzi(モト・グッツィ)はイタリアのロンバルディア州にある現存するイタリアで最も長い操業歴のあるバイクメーカーです。

創業は1921年であり、コモ湖という有名な湖の近くに本社があるということでも有名です。
創業者であるカルロ・グッツィは第一次大戦中にはイタリア陸軍に招集をされ、その後空軍へと配属となります。

このときにオートバイレーサーのジョバンニ・ラベッリとジェノバの資産家の息子であるジョルジオ・パローディという二人と出会い、戦後3人でバイクメーカーを作ろうという誓いを立てます。

そして大戦後の1920年には資金を調達し、モーターサイクルの製造工場を作ります。
しかし約束をしていた一人ジョバンニは戦闘機のテストフライト中に残念ながら事故で亡くなっており、創業はカルロとジョルジオの二人だけで行うことになります。

その後晴れて初号機のテストが完了し、「MOTO GUZZI」ブランドとしてイタリア空軍の紋章でもある翼を広げた鷹を採用します。

職人気質のカルロとモーターレース好きなジョルジオの二人は創業期のモトグッツィの発展に大きく貢献し、有名レースで優勝をしていくことにより世界的に知名度を高めていきます。

個性的なデザインと迎える経営の危機

現在までのモトグッツィの特徴となっているのが大変に個性的なデザインをしているバイクが多いということです。

これは創業以来のこだわりのあるコンセプトに従っており、大衆受けする平均的なデザインにするよりは少数でも好きな人に選ばれる先鋭的なデザインにしたいということであらかじめ工場も拡大せずに運営を続けてきました。

しかしその後レースへの参加に力を入れすぎるがゆえに経費が膨らんでしまい、それまで資金提供をしてきたパローディ家が撤退したことにより1966年には経営難となり管財人に任されることとなります。

現在では一般向けのバイクへの開発に舵切りをし、V7という人気車種を筆頭に世界各地に向けてバイクを販売しています。