キングオブモーターサイクルである理由
Harley・Davidson(ハーレーダビッドソン)といえば、世界中で最も知名度が高いバイクメーカーと言っても過言ではないほどのブランド力のある会社です。
ハーレーダビッドソンの大きな特徴は何と言ってもそのブランド力にあり、他のシェアの高いバイクメーカーと違って「ハーレーだから乗りたい」という消費意欲を刺激してくる強い魅力を備えています。
日本国内におけるオートバイの販売数は年々縮小傾向にありますが、このハーレーダビッドソンに限っては販売数は微増傾向にあり、趣味としてバイクに乗りたい人たちの心をがっちり掴んでいることがわかります。
全国にあるハーレーの正規代理店ではこれからハーレーに乗ろうと思っている人や、既にハーレーを持っている人を対象にツーリングツアーを主催しており、ともにハーレーを愛する人達同士での交流を促すという「体験型」のサービスを提供しています。
高速道路を走行しているとしばしばハーレーに乗ったツーリング団体を見かけたりしますがそれらはハーレーが自ら行っていることが多く、ハーレーに乗ることで人間関係の輪が広がるというところに他社にはない強みをつけているのです。
ちなみに日本国内において250cc以上の大型バイクにおけるハーレーのシェアは55%を超えており、「大型バイクならハーレー」というイメージを植え付けることに大成功していると言えます。
ハーレーダビッドソンの歴史
ハーレーダビッドソンが誕生したのは米国ウィスコンシン州のミルウォーキーで、創業者であるウィリアム・S・ハーレーとアーサー・ダビッドソンの二人の名前より社名がつけられています。
その後アーサー・ダビッドソンの兄であるウォルター・ダビッドソンも加わり、1903年に初号機である「ハーレーダビッドソン第一号」が誕生します。
その後1907年には株式会社ハーレーダビッドソンとして法人化をしており、初代社長としてウォルター・ダビッドソンが就任することになります。
創業以来着実に販売台数を増やしていきますが、1909年に開発された「Vツインエンジン」は後のハーレーのバイクの原型となるもので、当時主流であったチェーンドライブ駆動を使用せずにベルドドライブ駆動を取り入れたことにより他社にはない個性を確立します。
ハーレーのバイクといえば大きな車体と巨大な排気量が魅力であり特徴なのですが、1911年には排気量1000ccという非常に大きなタイプが登場しそれがきっかけとなり一気にハーレー乗りの数を増やします。
第一次大戦中には流行のサイドカータイプを始めて販売し、以後戦後まで人車種として継続をしていくことになります。
日本で乗られるようになって100年
ハーレーダビッドソンのバイクが日本で販売されるようになって2013年でちょうど100年となりました。
始めて導入された1913年という時代は大正2年という欧米の文化が急激に日本国内で取り入れられるようになった時期であり、多くの人が最先端の工業製品ということで好んで乗用をしてきました。
特にここ最近の動きとして目立っているのが女性ライダーの増加で、それまでは比較的小さなバイクを好んで乗っていた女性に対しハーレーを勧めることでユーザーの裾野を広げるという動きがあります。
ハーレーダビッドソンジャパンでも女性ライダー向けのコンテンツやサービスを多く提供しており、小柄な女性にも足づきのよい車体の低いモデルを作ったりしています。
またバイク本体だけでなくライダー用の衣類やアクセサリも多く取り扱っており、おしゃれに乗りたいという女性のニーズをしっかり掴んでいます。