バイクが売れなくなってきていること

最近、「バイクが売れなくなってきている」ということをご存知でしょうか。
1970年代には、なんと200万台に迫る勢いで販売されていたバイク。でも、近年の売り上げは下降線をたどる一方で、なんと2011年には数十万台規模にまで落ち込み。
日本国内でのバイク人気低下は、本当に深刻なものとなっている様です。
どうしてバイクが売れなくなってしまったのか、その理由を検証していきたいと思います。

若い人の間では車離れも進んでいる

実は、売り上げ減少が危惧されているのはバイクだけではありません。
自動車の売り上げも減少気味と言われているのです。
なぜ自動車が売れないのか?その理由のひとつが「少子化」。
子供が減り続けている現代ですから、このままくとつまり「車を買う大人の数も減少する」ということになりますよね。
その難しさから、最近は自動車業界でも「車が売れる様にするための努力」が積極的に行われています。
また、「経済力」の問題もあります。
車やバイクは、以前は多くの人にとって「憧れの存在」であり、「ぜひ手に入れたいもの」のひとつでした。
車を買いたい、バイクがほしい、そういう目的のために働く人が大勢いたものです。
でも、今はどうでしょう。今の20代というのは生まれた時から不景気な世代なので、「節約」が体に染み付いています。だから、車やバイクを買うのではなく、自転車や他の交通機関を使って移動をする」ということも多いのですね。
小さなことかもしれませんが、こういったことが「バイクの販売台数減少」に拍車をかけているのでしょう。

車を持つことが当たり前になった

車を持つ人が減っているといっても、やはり今は「車を持っていることが当たり前」になっています。
また、家族が増えた場合は「バイクよりも車の方が移動に便利」という現実もありますから、現実的なことを考えれば考えるほど「バイクが現代社会とは剥離した存在になっている」ことがわかります。
以前なら、「車の他に趣味でバイクを持つ」ということもアリでしたが、今はそれができないほどに不景気。
だから、車を優先してバイクを買わないという人が増えているのでしょう。
そのことを考えると、やはり「バイクをもてるだけの経済力がない人が増えている」ということがわかります。

ただ、業界も手をこまねいてみているわけではありません。
トヨタが若者向けにていかかくでハチロクを再発売した様に、バイク業界も多くの工夫をしています。
日本は技術大国ですので、スーパーカブの様に面白いバイクをまた世の中に発表することもあるでしょう。
その日を信じて、バイクの復活を待ちたいですね。